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かじつブログ

暗算上達のために知っておきたい「暗算力の3×3要素」と具体的な練習方法

みなさんこんにちは!かじつそろばん教室です。


珠算式暗算(そろばんを頭の中でイメージして、それを動かして行う暗算)は、しっかり身につければ一生使える財産になります。


ですが、

たくさん練習しても(させても)なかなか上手にならない…

・私(うちの子)にはセンスがないのでは…

とお悩みの方も多いのではないでしょうか。


もちろん、センスがないわけではありません。


暗算上達に必要なのは、暗算に対する深い理解であり、効果的な練習です。


この記事では、暗算力とは何かを深掘りして、細かな要素に分解します。


ぜひ暗算上達のヒントにしていただけましたら幸いです。


それでは早速、説明していきましょう!


※この記事の内容は、動画でもご覧いただけます。

暗算力とは、情報処理力である

暗算のやり方

3桁×3桁のかけ算や、画面に高速で表示される数字のたし算。


そもそも、このような計算を、暗算でどのようにおこなっているのでしょうか。


それは、頭の中にそろばんの珠を思い浮かべて、その珠をそろばんの計算ルールで操作して計算しています。

例えば6+7はこのように操作します

実際に物理的な珠を動かす必要がないので、そろばんを使うよりも圧倒的に速く計算できます

イメージ力が大事?

絵を思い浮かべるなら、暗算上達にはイメージ力が一番大事では?と思われるかもしれません。


ですが、暗算には下のような特徴があります。

  • いつも思い浮かべるのは1種類の絵(そろばん)でしかない
  • 珠を動かす処理をいかに速く正確にできるかが大事で、止まった絵をずっと見ているわけではない


たしかに、暗算を始めてすぐの頃はイメージ力も必要ですが、少し上達した後は、イメージを処理する力、情報処理力の方が大事になってきます。


暗算を他の分野で使えるレベルまで上達させることを目標とするなら、この情報処理力こそが、暗算力を高めるために必要なカギになります。

情報処理力とは?

「情報処理力」という言葉は漠然としていますので、さらに掘り下げましょう。

「情報処理」×「力(スキル)」


この言葉を2つに分けて、それぞれ解説します。

情報処理とは?

「情報処理」という言葉はコンピュータ関係でよく使う用語で、インプット、処理、アウトプットの3つに分類されます。

そもそも、コンピュータは人間をマネして作られたものですので、私たち人間も同じような「情報処理」を普段からしています。


例えば、何気ない普段の会話でも、目や耳で得た情報をもとに、頭で何を返したらいいか考えて、口で話したり文字に書いてアウトプットしますよね。

暗算も全く同じです。数字を見たり聞いたりしてインプットして、頭の中でそろばんを動かして、出た答えをアウトプットしています。

力(スキル)とは?

もう1つの力ですが、暗算のスキルとは下の3つの要素で成り立っています。

・スピード
・桁幅(いっぺんに暗算できる桁数)
・正確性

これら3つは、どれか1つを上げようとすると他が下がる、という関係です。


例えば、スピードを上げれば正確性が下がる、というのはイメージしやすいと思います。

暗算力を9分割

ここまで説明した、情報処理の3要素と力(スキル)の3要素を組み合わせると、下のような表ができます。


自分が今からやる練習は、この9つのうちのどれを上げることが目的なのか


しっかり考えて取り組むことが、最大効率の上達につながります。

教室が大事にしている練習

では、暗算の要素が9つに分かれたとして、どのような練習が効果的なのでしょうか。

スピードと桁幅を育てる

この9つ、全てが同じくらい重要、というわけではありません。


暗算は、インプットやアウトプットよりも処理の時間が長いので、このための練習(④〜⑥)を多くするのが基本です。


かじつそろばん教室としては、このうちの、スピードと桁幅を育てる練習(④と⑤)を大事にしています。


正確性は、それ自体を直接コントロールすることは難しいため、練習に取り組んだ結果の評価として使います。


例えば、スピードを上げてみた結果の正確性を確認して、


「正確性が落ちなければ、まだスピードを上げられるね」


という流れで練習メニューを組み立てていきます。

具体的な練習方法

桁幅を育てるために有効な練習として、読み上げ暗算が挙げられます。


見た数字ではなく聞いた数字を暗算するという練習は、頭の中のそろばんで数字を思い浮かべざるを得なく、桁幅を育てるのにうってつけです。


そのほかの練習方法は、下の動画でご紹介しています。

一方、スピードを育てる練習として有効なのはフラッシュ暗算です。


フラッシュ暗算は、画面上に一定の間隔で数字が表示されていき、それをたしていく暗算です。


例えば、ランニングマシンに乗って走っているところを想像してみてください。


走るスピードを設定したら、自分の意思や走力とは無関係に、設定したスピードで走ることになります。


フラッシュ暗算も、これと全く同じです。


自分にとって今の最適な暗算スピードとは無関係に、暗算のスピードをコントロールできるため、スピードを育てる練習として最適です。


フラッシュ暗算を使ったさらに具体的な練習方法は、下の動画でご紹介しています。

目的を持った練習で最大の効果を

今回は、

・暗算には情報処理力が大事
・暗算力を細分化したときの要素
・暗算力向上のための具体的な練習方法


についてまとめました。


今回ご紹介した以外にも、工夫次第でいろいろな練習方法ができます。


ただ暗算の練習をするだけでなく、目的を持って練習に取り組めると良いですね!


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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