そろばんデータポータルは、ほかのそろばん塾にはない、かじつオリジナルの仕組みです。
くらべるものがないため、
- この仕組みがあると、どんないいことがあるの?
- データを集めることが、何の役に立つの?
といったことの想像がつきにくいかと思います。
この記事では、最大効率で上達するための、そろばんデータポータル活用のメリットについて、具体的に解説していきます。
そろばんデータポータルそのものについては、以下の記事からご覧ください。
メリットの『前提』
ひとことで「メリット」と言っても、前提となる考え方がないと、方向性が定まりません。
ある人にとってはメリットと感じても、別の人にとってはデメリット、ということは、よくあることです。
まずは、そろばんデータポータルのメリットを考えるうえで、2つの前提を整理します。
この仕組みの目的は?
そろばんデータポータルを開発・導入した目的をまとめると、以下のようになります。
生徒一人ひとりが、
自分に最適な練習を行い、
より早く、より確実に
上達することをサポートする
我々は、生徒たち全員に上達してほしいのはもちろんですが、最大効率で上達してほしいと願っています。
そろばんを通じて、小さい頃に効率的に上達するコツをつかみ、その後の人生に活かしてほしい、
そんな思いで作ったのが、このそろばんデータポータルです。
この目的を達成するために効果があることをメリットと定義して、後半で具体的なメリットを挙げていきます。
誰のためのメリット?
もう1つ、そろばんデータポータルのメリットを受ける対象を整理します。
生徒
もちろん、もっともメリットを受けるのは生徒本人です。
早く上達すればうれしいですし、「うれしいからもっと上達したい!」という気持ちも芽生え、加速度的に上達していきます。
保護者のみなさま
生徒たちのいちばんの理解者は、保護者のみなさまです。
子どもたちの心は、親からの声かけやコミュニケーションに大きく左右されることは、日ごろの子育てで感じていらっしゃると思います。
そろばんデータポータルには、お子様の様子や、お子様を前向きにするための情報がつまっていますので、ぜひ有効にご活用ください。
指導者
かじつそろばん教室の指導者たちのスキルは確かなものですが、
データから得られるさまざまな知見により、「この生徒に今するべき指導」が明確化でき、
生徒たちの成長を最大限引き出すことができるようになります。
生徒・保護者・指導者にとってどのようなメリットがあるか、という対象者の軸を中心に、各メリットを説明していきます。
活用のメリット
「得意」を客観的に把握できる
【生徒:◎ 保護者:○ 指導者:○】
これは、生徒にとって最大のメリットかもしれません。
そろばんデータポータルは、ただ「点数が良かった」では終わりません。
「どの種目の、どんなパターンの問題は何%正解できたから、よくできたね」と、圧倒的にほめてくれます。
じょうずにできたことがひと目でわかることは、大きな自信につながることでしょう。
保護者のみなさまも、お子様の良い結果が数字でわかることは、うれしいことかと思います。
指導者としても、生徒たちが良い結果を出してくれることは何よりの喜びであり、より高いレベルの指導につながります。
「ニガテ」を客観的に把握できる
【生徒:△ 保護者:○ 指導者:◎】
これは、指導者にとって大きなメリットになります。
生徒のその日の様子や、1枚のプリント内容だけを見ても、たまたま調子が悪かったのかいつもその傾向なのか、判断がつきません。
問題パターンごとの正答率や間違い方パターンの傾向といったデータを積み重ねることで、
生徒が何につまずいているのかを的確に把握し、まるで長時間その生徒を観察していたかのような指導が実現できます。
一方、生徒にとっては、自分ができていないところが可視化されることは、いい気持ちはしない子がほとんどでしょう。
ですが、上達のためには、弱点を見定めて克服することは、避けて通れません。
「得意」を把握して自信を持ったうえで、本当に克服すべき「ニガテ」に向き合う。
このサイクルができれば、実力は確実に向上します。
過去からの成長を実感できる
【生徒:○ 保護者:◎ 指導者:ー】
これは、保護者のみなさまにとって大きなメリットになると思います。
お子様の成績が伸び悩んでいると、持ってきたプリントの点数を見て、ついつい怒ったり落胆してしまうことはないでしょうか。
そんなときは、ぜひそろばんデータポータルのレポートをご活用ください。
紙のレポートには過去4か月の推移がありますし、オンラインレポートではさらに過去のデータも確認することができます。
最近伸び悩んでいても、過去のお子様とくらべれば確実に伸びていることが実感でき、前向きな言葉をかけてあげやすくなると思います。
保護者のみなさまからの温かい励ましが、お子様の上達の原動力になりますので、ぜひご協力をお願いいたします。
もし、過去からの成長が感じられない場合は、指導方針を修正する必要があると考えます。
レポートの内容についての質問、上達のためのご相談などは、LINEにて随時受け付けていますので、お気軽にご連絡ください。
自分だけの数値目標を持てる
【生徒:◎ 保護者:○ 指導者:ー】
これまで、そろばんの目標といえば、検定の合格やかじつグランプリの成績がメインでしたが、いずれも2か月に一度しかありません。
特に検定は、合格/不合格という結果が重く、不合格だったときの落胆がどうしても大きくなりがちです。
一方、そろばんデータポータルには、いろいろなデータ(数字)がつまっています。
種目ごとの平均点、スピードや正答率、得意やニガテの問題パターンなどが
数値化されているからこそ、具体的な自分だけの目標を設定することができます。
しかも、超えるべき目標は過去の自分なので、まわりに左右されることなく、自分の努力で超えることができます。
「目標を達成する」という成功体験を積むことができることも、そろばんデータポータルの大きなメリットです。
指導方針を明示し、共有できる
【生徒:○ 保護者:◎ 指導者:◎】
これは、保護者のみなさまと指導者それぞれにとってメリットがあるものです。
(保護者のみなさま向け)
これまでは、教室での指導方針や内容を保護者のみなさまと共有することがむずかしく、
みなさまからお問い合わせがあった場合に都度お答えすることしかできないことが、我々の課題でした。
今後は、データ解析の内容にくわえて、教室でのお子様の様子を指導者間で確認して話し合い、
毎月のレポートにコメントとして記載することで、保護者のみなさまにこちらから指導方針をお伝えしていきます。
(指導者向け)
かじつそろばん教室では、複数の指導者が生徒たちを指導する体制をとっています。
これまでは、十段・日本一の塾長が、各指導者に指導ノウハウを伝えることで、指導の質の高さを保っていましたが、
今後はこれに加えて、十段・日本一の視点で生徒ごとに詳細に練り上げた指導方針を、
各指導者にタイムリーかつ正確に伝えることができるようになりました。
言い換えれば、指導者全員が十段・日本一レベルの視点を持てるようになった、ということです。
これは、各指導者にとって大きなメリットですし、指導の質の向上は、生徒たちにとってもメリットであることは、言うまでもありません。
全体傾向から新たな知見を得る
【生徒:○ 保護者:○ 指導者:◎】
最後のメリットは、まだその効果が計り知れないものです。
生徒たちの練習データは、個人の成績を集計することに使うのはもちろんですが、
生徒たち全員のデータをまとめて集計することにより、全体の傾向を把握することもできるようになります。
たとえば、6級で出てくる「もどし算」は、一般的にはつまずきポイントと言われていますが、
他の問題パターンとくらべてどのくらい正答率が低いのか、5級以上と比較してどうなのかなどを、数字で把握することができます。
このような分析から新しい知見が得られれば、教室の指導ノウハウに取り込むことで、
生徒たちの実力をより早く、確実に向上させる指導内容に改善できるかもしれません。
我々指導者自身も、データから学び、指導の上達に取り組んでいきます。
上達したい思いにこたえる
そろばんデータポータルを活用するメリットを6つご紹介しましたが、
いずれも、「最大効率の上達をサポートする」という目的をベースにした考え方であり、そのために設計された機能や特徴から生じるメリットです。
「もっとじょうずになりたい!」
「着実に上達してほしい!」
という思いを持つ生徒たち・保護者のみなさまにとってメリットを提供し続けられるように、運用・改善を続けていきます。