みなさんこんにちは!かじつそろばん教室です。
今回の記事では、
なかなか暗算が速くならない…
とお悩みの方に向けて、暗算のスピードを育てる練習メニューをご紹介します。
練習に使うのは、フラッシュ暗算というものです。
実際にフラッシュ暗算をしているところは、以下の動画でご覧いただけます。
(いろいろなアプリもありますので、試してみてください!)
フラッシュ暗算は、次の数字が強制的に表示されますので、スピードをコントロールできるという特徴があります。
この特徴を利用して、自分の暗算スピードの限界を超えていく練習メニューを考えましたので、ご紹介していきます。
私(根岸)自身も、実際にこのメニューで練習して、フラッシュ暗算のスピードを少しずつ上げていくことができました。
暗算レベルに関わらず、スピードを上げたいみなさんにもきっと役に立つポイントがあると思いますので、ぜひ試してみてください。
それでは早速、説明していきましょう!
※この記事の内容は、動画でもご覧いただけます。
練習メニュー
早速、練習メニューの内容をご紹介します。
だいたい15分くらいで終わる、シンプルなメニューになっています。
このメニューの大事なポイントは、3点あります。
ポイント① ウォーミングアップ
フラッシュ暗算以外でもそうですが、そろばんの練習をするとき、いきなり全速力で、そろばんをはじいたり暗算をし始めたりしていないでしょうか。
それでは、良い結果に結びつくのはなかなかむずかしいでしょう。
例えばスポーツでいうと、準備運動なしに、いきなり100%の動きをする選手はいないですよね?
身体があたたまっていませんし、ケガをしてしまうかもしれません。
そろばんや暗算もこれと同じで、まずは脳をあたためる、そろばんモードにすることが大切です。
このため、全力で暗算を始める前に、ウォーミングアップの時間を設けています。
ポイント② スピードの細かな調整
練習を細かく区切り、その日の調子に合わせてスピードを調整していく練習メニューにとしています。
練習していれば、調子が良い日もあれば、悪い日もありますよね。
スピードを速くしていくのは、調子の良い日にやるべきことであり、調子の悪い日に無理にやる必要はありません。
そういう日は、少しスピードを落として、正確性を磨く練習をする日、としても良いでしょう。
ただ、実際に練習を始めるまでは、今日の調子はわからないですよね。
そこで、練習を細かく区切って、その時点で調子を判断してスピードを微調整することを、練習メニューに取り入れています。
ポイント③ メモを取る
普段、そろばんや暗算の練習をしたら、やりっぱなしではないですか?
丸をつけて、点数がわかったらそれでおしまい、となっていないでしょうか。
暗算は特に、頭の中で起こっている形の無いものですので、感覚がとても大事です。
その感覚は、後で思い出そうとしても意外と忘れてしまうものですので、必ずメモに残しておきましょう。
メモの内容は、下の3つだけで大丈夫です。
・日にち、時間帯
・今日できたレベル(スピード)
・ちょっとした感想
練習の前に、前回のメモを確認してから練習を始めることで、前回の結果を今回の練習内容に活かすことができるようになります。
練習の進め方
それでは、ここからは具体的な練習の進め方について解説します。
1. 前回メモ確認
前回はどのくらいのレベルまでできたか、どのような感覚で結果がどうだったか、などを確認しておきます。
2. ウォーミングアップ
1問目は、前回できたレベルの半分、50%くらいのスピードの問題を解きます。
おそらく、このレベルなら余裕を持って正解できるでしょう。
そして、次は60%、70%、80%、90%と、少しずつスピードを上げていきます。
このとき、問題に正解するか不正解かは気にしなくてOKです。
あくまで、頭を暗算モードにしていく感覚で、5問解きましょう。
3. 練習①〜⑤
そして、いよいよ練習に入ります。ここからが本番ですね。
まずは練習①として、前回できたレベルのスピードを5問解きましょう。
正解した題数で、次の練習②のレベルを決めます。
・正解が4問以上
→「できた」と判定して、スピードを1段階上げる。
・正解が3問以下
→そのままのスピードでもう一回挑戦するか、スピードを1段階下げるか選ぶ。
ここで補足ですが、5問中4問正解で「できた」とすることには、理由があります。
そろばんやフラッシュ暗算の検定試験の合格ラインは、満点ではありません。
「15問中10問正解で合格」「全体の7割の点数で合格」など、およそ6割から7割の正解率が求められます。
このため、この練習メニューでは、「できた」という基準を5問中4問の8割に設定することで、そのレベルは余裕を持ってクリアできる、と判定しています。
練習①の結果で決めたレベルで、次の練習②の5問を解きます。
そして、正解数によって次の5問のスピードを決めます。
これを、練習⑤まで繰り返します。
ウォーミングアップの5問と、本気で解く練習①〜⑤の25問、合計30問解くことになりますね。
これで、実際に暗算をする練習は終わりです。
4. メモ記入
最後に、感覚が残っているうちに、ちょっとした感想のメモをとっておきます。
感想の内容は、次に活かせることにしましょう。
疲れた、いっぱい正解できて良かった、というのも、たしかに立派な感想ではあります。
ですが、感想をメモする目的は、次の練習に活かすことですよね。
疲れたというメモを見ても、何も活かせません。
例えば、どういう間違いが多かったかを書いておきましょう。
例
・1違いが多いのか、5違いが多いのか、全く違う数字になるのか。
・間違える桁は、千の位や百の位に多いのか、一の位ばかりなのか。
また、試してみてうまくいったこと、いかなかったことを書くのも良いでしょう。
例
・数字の百の位と十の位の間を見るとうまくいった
・メガネをかけてやってみたけど、数字が二重に見えてしまってあまり良くなかった
次の練習の前に見て、その日の工夫を考えられるようなメモになれば最高ですね。
注意点
最後に、このメニューで練習するときの注意点を2つ挙げます。
1. 長く練習しすぎない
フラッシュ暗算は、画面を見続けて限界ギリギリのスピードで暗算しますので、自分で思うよりも、かなり集中力を使います。
このため、あまり長い時間取り組んでも、集中力が切れてしまい、練習の効果が思うように出ません。
どんなに長くても、30問ほどで終わりにして、練習を切り上げましょう。
また、途中で目や頭が痛くなったり、気分が悪くなったりしたときは、その時点ですぐに練習をやめてくださいね。
2.桁数をコロコロ変えない
一度桁数を決めたらコロコロと変えずに、しばらくはその桁で練習を続けましょう。
前回からの変化がわかりにくくなってしまうためです。
ただし、桁数を決めるときは自分の限界ではなく、余裕のある桁数にしてOKです。
3桁の暗算ができる人でも、2桁や1桁といった少ない桁にしても全く問題ありません。
この練習メニューの目的は、あくまでスピードを育てることですので、目的を見失わないようにしましょう。
今回ご紹介した練習メニューは、当教室が考案したもので、あくまで一例に過ぎません。
みなさんそれぞれでアレンジして、自分だけのオリジナル練習メニューを作っていきましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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